8%損切りを守ったら胃が8%削れた日

2026年6月9日・10日。
実現損益-93,945円。終わった。

いや完全終了ではありません。
まだ生きてます。。。
いちおう息してます。

利益金額合計1,500円。
損失金額合計-95,445円。実現損益合計-93,945円。

何この数字。

利益1,500円ってなに。ランチ代か。
その横に損失95,445円ってなに。冷蔵庫買えるわ。

1,500円の利益を95,445円の損失が全力で踏み潰している。
小学生が作った砂の城を重機で整地してんのか。
「がんばって作りました」の紙粘土の山にブルドーザーが突っ込ん出んじゃねぇか。

閲覧注意。

本日の売買履歴は目に入れた瞬間に脳が一回ログアウトする。
あまりの酷さに脱糞と嘔吐を禁じ得ない。
もはや株式投資ではない。
内臓の耐久テスト。

この日の主な被害者、いや加害者、いや俺自身の判断の残骸は以下のとおりです。

    銘 柄 損 益
4588 オリンコスバイオファーマ -52,830円
4378 CINC -25,100円
3566 ユニフォームネクスト -16,015円
合 計 -93,945円

吐く。
損切りされるべきは銘柄ではなく俺の自尊心でした。

4588 オンコリスバイオファーマ:朝のニュースで脳が焼けた

最大の主犯。

損益-52,830円。

この銘柄に入ったきっかけは6月9日の朝だった。

めざましテレビを見ていた。ふとニュースが目に入った。

食道がん治療。がん細胞を破壊するウイルス薬。承認。

……え?
がん細胞を破壊するウイルス薬?
承認?
食道がん?
人類の癌克服?
おいおいおいおいおいおいおいおい。
そんなの上がるに決まってるだろ。
人類の癌克服は悲願だろ。
医療の未来だろ。社会的意義がデカすぎるだろ。
これは絶対に株価アップにチゲェねぇ。

俺はそう思ったとさ。

その瞬間に俺の脳内ではすでに株価がストップ高していた。

現実の株価を見る前に脳内チャートが突き抜けていた。
ローソク足が宇宙まで伸びていた。
出来高が銀河になっていた。

で買った。

6月9日:オンコリスを合計700株も触っている。

日 付 内 容 損 益
6/9 大量買い       +4,618円
6/10 持ち越し分&当日取引
で大地獄
-52,830円
         合 計 -48,212円

ここで重要なのは6月9日だけなら勝っていたこと。
6月9日だけなら+4,618円で終われていた。
終われていたんです。。。
でも終わらなかった。
なぜなら2,810円台で買った200株を持ち越したから。

買建単価 数量 売埋単価 損益
2,810.0円 100株 2,585.0円 -22,500円
2,810.0円 100株 2,585.0円 -22,580円
        合 計 -45,080円

アッッッッッ。ここです。
ここで俺の口座の首に刀が当たっている。
6月9日にプラスで終われたのに2,810円台の高値建玉を200株持ち越し。
翌日2,585円で損切り。
ここだけで-45,080円。
普通に旅行いけるわ😢
イイ旅館に泊まれる!なんなら地元のうまい飯を何回も食える。
それを俺は朝のニュースで脳が熱くなった代償として市場に差し出した。

そして6月10日。持ち越し分を切っただけで終わらない。
まだ触っている。

建 日 単 価 数 量 売埋単価 損 益
6/10 2,607.8円 100 2,515.3円 -9,250円
6/10 2,503.0円 100 2,518.0円 +1,500円
         合 計 7,750円


なにしてる。

一回刺された後もっかい同じ刃物を持って「今度は大丈夫だよね?」と自分から近づいている。

バカすぎる。市場より俺が怖い。
オンコリスの敗因は材料を見誤ったことではない。
ニュースの内容は大きい。医療としては大きい。人類にとっては意味がある。
でも株価にとって大事なのはそこだけではない。
俺が朝のニュースで見た時点で、その材料はすでに市場に見られていた。(?)
承認の話は株価に織り込まれていた可能性が高い。(?)
俺が「これは上がる」と思った瞬間、相場の中には「じゃあ利確するか」と思っていた人間がいた。
俺が感動している間に誰かは売りボタンを押していた。

怖すぎる。

感動と株価は別。
社会的意義と短期利益は別。
人類の悲願と俺の信用建玉は別。

この区別ができなかった。

「がん細胞を破壊するウイルス薬」
この言葉の強さに判断力が破壊された。

破壊されたのはがん細胞ではない。

俺の口座だった。 

3566 ユニフォームネクスト:ちゃんと負けた

損益-16,015円。

これは4588とは少し違う。
テレビで見たニュースに脳を焼かれて突撃したわけではない。
ちゃんとチャートを見ていた。

6月8日に995円で200株買い。

買った理由は株価が緩やかに上昇していたから。
7日も52週高値更新。
8日も高値更新。
出来高も増えていた。つまり根拠はあった。

6月8日に高値1,060円。52週高値更新。
出来高41,800株。

見たくなる。分かる。
俺もAIでもニュースでもなく。ちゃんとチャートを見て買ってる。

だが!翌日ぅ。。。
6月9日。
始値1,035円・高値1,048円・安値935円・終値952円。
前日の高値1,060円を超えられない。

あれ?
超えない。
あれ?
高値更新したんじゃなかったの?
あれ?
そして下がる。
3分足で見ても、6月9日から6月10日にかけて、じわじわ…じわじわ…右肩下がり。
希望を持たせるような小さい戻りを挟みながら結局下に沈んでいく。

一気に落ちるならまだ分かる。
でも少し戻る。「お?」と思う。
また下がる。「いや、でも」と思う。
また少し戻る。「助かる?」と思う。
また下がる。
これを繰り返されて私の精神はボロ雑巾。。。
結果的に6月10日に915円で売却。

建 日 買建単価 数 量 返済日 売埋単価 損 益
6/8 995円 200株 6/10 915円 -16,015円

ただし😢
ここは褒めていい。
995円から8%下落は915.4円。
売却単価は915円。ほぼルールどおり。
ちゃんと切った。

これが大事。

この銘柄はブレイク狙いが失敗した。その時点で撤退した。

エントリー根拠はあった。結果は悪かった。損切りは正しかった。

これ以上でも以下でもない。
こういう負けは痛いがまだ耐えられる。

問題はこれを「いや長期で持つ予定だったから」と言って抱え続けること。

長期目線という言葉で短期の失敗を冷凍保存しない!
損失をタッパーに入れて冷蔵庫にしまうな。
絶対に腐る。

3566は負けた!
これは6月10日の中ではまだ人間の売買だった。

4378 CINC:大イナゴの完成

最後。
損益-25,100円。

6月9日。前日比+73.97%。
6月10日。高値1,610円。
出来高5,052,300株。
祭りすぎる。
もう盆踊りじゃない。
火柱。
町内会ではなく災害対策本部。

CINCが上昇した理由として考えられるニュースはAI誤情報チェックサービスの提供開始。
生成AI上で自社や自社製品・サービスについて誤った情報が回答されていないかを診断するサービス。
ChatGPTやGeminiなどが生成している回答の誤りや不適切な文脈での言及を報告する。
AI検索最適化コンサルティングと組み合わせて改善施策の設計や実行支援もできる。

面白いと思った。俺もAIを使って仕事をすることがある。
だから、かなり好感を持った。
「これは今っぽい」
「需要ありそう」
「企業はこういうの気にするだろ」
「AI時代のサービスだろ」
そう思った。
そして入った。
1,548円で200株。

買った場所。
買った場所が怖すぎる。1,548円。
その日の高値は1,610円。
ほぼ天井圏。
「AI誤情報チェックサービス、いいじゃん」と思って買った場所が、もう市場参加者たちの興奮の最終盤だった。
俺は神輿に乗ったつもりだった。
でも実際は祭りが終わった後の片付け用トラックに飛び乗っていた。
周りはもう提灯を外していた。
屋台はガス栓を閉めていた。
自治会長は会計報告の準備をしていた。
そのタイミングで俺だけが「うおおおお祭りだあああああ」と叫びながら突っ込んだ。

遅すぎる。

材料は面白かった。サービスも面白い。AIを使う人間として好感も持った。
でも株価はすでに上がりすぎていた。

6月4日553円。
6月5日653円。
6月8日753円。
6月9日1,310円。
6月10日高値1,610円。

冷静に見れば短期間で異常に上がっている。
なのに入った。
これは大イナゴ。
しかも「自分もAIを使うから分かる」という、謎の納得感まで付けている。
これが危ない。
自分が理解できる材料ほど危ない。
「これは分かる」
「これは需要がある」
「これは時代に合っている」
そう思った瞬間に株価位置の確認が甘くなる。
良いサービスかどうかと今買って勝てるかは別。
材料に惚れるな。
値動きを見ろ。
ニュースに共感するな。
チャートを見ろ。

CINCはそこを完全に間違えた。
ただし、ここでも8%損切りは守った。

1,548円から8%下落は1,424円付近。
売却は1,423円と1,422円。

ほぼルールどおり。
入った場所は悪い。だが切った場所は正しい。
これは負け方としてはまだマシ。
でもエントリーはダメ。

「AI誤情報チェックサービスいいな」ではなく、
「もう株価が誤情報みたいな上がり方してるな」と気づくべきだった。
そして唯一の救い。8%損切りを守った🙇

この日の損益はひどい。
-93,945円。

見たくない。
できればこの数字を土に埋めたい。
市役所の地籍図にも載らないくらい深く埋めたい。

でも、ひとつだけ良かった点がある。
全ての銘柄で8%損切りを守れた。
これは大きい。
4588も切った。
3566も切った。
4378も切った。

痛い。
痛すぎる。
正直、吐く。
でも切った。

5月の俺ならここで言い訳が始まっていた。

「材料は強い」
「明日戻るかもしれない」
「まだ終わってない」
「これは押し目」
「長期で見れば」
「Xでも期待されている」
「信用だけど実質現物」
「これは投資」
「これは信念」
全部、損失を抱えるための言い訳だ。
今回は切った。
だから-93,945円で止まった。
もちろんデカい。
デカすぎる。
普通に事件。
でも切らなければもっと広がっていた可能性がある。
損切りは敗北ではある。
でも退場を防ぐための防火扉でもある。
火事は起きた。
でも建物全焼は避けた。
そう考えるしかない。

今日の反省

まず4588。
ニュースを見て飛びついた時点で遅かった。
医療ニュースとして大きくても、株価にはすでに織り込まれていた可能性が高い。
朝のテレビで見た材料に、短期で突撃するのは危険。

次に3566。
チャートの根拠はあった。
だが、高値更新後に翌日継続できなかった時点で、ブレイク失敗。
これはルールどおり撤退できたので、負け方としては悪くない。

最後に4378。
材料に好感を持ったのは分かる。
AI誤情報チェックサービスは面白い。
時代性もある。
でも株価が上がりすぎていた。
良い材料に惚れて株価位置を見失った。
大イナゴ。
この一言に尽きる。

今日の総括

2026年6月10日。

実現損益-93,945円。
4588オンコリスバイオファーマで-52,830円。
3566ユニフォームネクストで-16,015円。
4378 CINCで-25,100円。
酷い。
本当に酷い。
朝のニュースに心を動かされ、AIサービスに好感を持ち、高値更新にドキドキし、そのドキドキのまま買いボタンを押した。
そして市場に殴られた。
ドキドキはした。確かにした。
でもそれは恋ではなかった。
救急搬送前の動悸だった。
株で大事なのはドキドキすることではない。
ドキドキしている自分を疑うこと。
「これは上がる」と思ったときほど、
「もう上がった後では?」と考える。

「材料が良い」と思ったときほど、
「今から買って間に合うのか?」と考える。

「高値更新だ」と思ったときほど、
「ここから乗るのはイナゴではないか?」と考える。

今回はそれが足りなかった。
ただし8%損切りは守った。これは残す。
この日の損失は痛みとして記録する。
でも損切りを守れた事実も記録する。
負けた。
大きく負けた。
だがルールを破って死んだわけではない。

6月10日。
8%損切りを守ったら胃が8%削れた日。
市場は今日も冷たかった。
俺は今日も少しだけ学んだ。
授業料は93,945円。

高すぎる。

大学かよ。


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