2026年6月11日
実現損益-125,647円。

終わったという言葉では足りない。
終わりの先。
終焉。
終末。
黙示録。
前日6月10日、すでに-93,945円を食らっていた。
普通ならそこで一回止まる。
「昨日ひどかったな」
「今日は冷静にいこう」
「まずは立て直そう」
そうなるなるはずだった。
しかし6月11日。
そこに追加で-125,647円。
なに?
2日でいくら?
6月10日-93,945円。
6月11日-125,647円。合計-219,592円。
にじゅういちまんきゅうせんごひゃくきゅうじゅうにえん。
数字にするとまだ読める。
口に出すと心臓が止まる。
口座に台風が来た。いや台風ではない。
台風の後に火山が噴火して、その上から隕石が落ちた。
少し前まで俺は天国にいた。
テラスカイで+59,954円。
サクシードで+8,300円。
「お、もしかして分かってきたのでは?」
「銘柄を見つける力がついてきたのでは?」
「52週高値・出来高・決算期待がだんだん形になってきたのでは?」
そんなことを考えていた。
甘すぎる。
ファーストクラスのラウンジでシャンパンを選んでいるつもりだった。
チャートを見ながら優雅に短い脚を組んでいた。
「最近の俺、前より成長してますね」みたいな顔をしてた。
違った。
俺が座っていたのはファーストクラスの革張りシートではない。
山王という名の地獄行きリフトだった。
しかも安全バーなし。
山王:お前を信じた

3441山王。この日の主役。
損益-129,537円。すごい。
強すぎる。
全体損益が-125,647円なのに山王だけで-129,537円。
山王を買った理由はあった。
6月3日に年初来高値2,940円。
そして6月12日に3Q決算。
俺は思った。
「決算に向けて上がるのではないか」
そう思ってしまった。
6月8日に300株。
6月9日に200株。合計500株。
信用買い。重い…。
だが、その時の俺には見えていた。
年初来高値。決算前。再上昇。期待買い。
好決算ならそのまま保有。
完璧な流れに見えていた。
チャートが金色に見えた。
山王という名前もよくない。
山の王。
王。
強そう。
株価も王座に向かって登っていく気がした。
俺は王に仕えた。
王の軍勢に加わった。
山王の旗を掲げた。
「決算に向けて進軍じゃああああああああ」
そして崖から落ちた。
決算期待という名の高級ラウンジ
買ったときの俺は完全に天国にいた。
6月3日に年初来高値。
6月12日に3Q決算。
この2つの言葉が俺の脳内で高級ラウンジを建設していた。
ラウンジの入口には「決算期待」と書かれていた。
中に入るとフカフカのソファ。
飲み放題の上方修正。
食べ放題の増益。
おかわり自由の好材料。
奥ではPERとPBRがジャズを演奏している。
「お客様、本日は山王をご購入いただき誠にありがとうございます」
「決算発表まで、どうぞごゆっくりおくつろぎください」
「よろしければ、追加買いなどいかがでしょうか」

ああ、追加買い。
6月9日にさらに200株を買った。
完全にラウンジでくつろいでいる。
「いや、これは決算に向けて上がるでしょ」
「一時的な下げ」
「高値更新してるし」
「ここはむしろ押し目で」
違う。
それは押し目ではなかった。
地獄の入口だった。
株価は俺の期待を見ていない

山王の値動きはこうだった。
6月8日すでに-10.71%。
この時点で山王はかなり明確に崩れていた。
だが俺は見ていた。
いや見ていなかった。
見ていたのはチャートではなく決算期待という幻覚だった。
6月9日に少し戻した。
そこで俺は「ほら、まだいける」と思った。
追加で買った。

でも6月10日また下がる。
6月11日さらに下がる。
決算期待?
ドコ?
俺が思っていた「決算に向けて上がる山王」はドコにいる?
市場は俺の期待を見ていない。
市場は俺の予定を知らない。
市場は俺のブログの構成など1ミリも気にしていない。
「6月12日に決算があるのでそこまで上げてください」
そんな申請書は東証では受理されない。
そして8%ラインに到達した
俺は8%損切りルールを決めていた。
買値から約8%下落したら売る。
これは決めていた。
だから6月11日に切った。
約定の可能性を上げるため成行で売った。
現実には-8.71%から-10.63%。
成行だから仕方ない。
約定しないままさらに落ちる方が怖い。
だから切った。
痛いどころではない。口座の屋台骨が軋んだ。
だが切った。
ここは大事。
決算前日だった。
「明日の決算で戻るかもしれない」と言い訳することもできた。
「ここまで下がったなら、もう少し待とう」と言うこともできた。
「山王を信じる」と言いながら損失を抱きしめることもできた。
でも切った。
信じていた銘柄を切った。
山王を信じて買い、山王を信じ切れずに切ったのではなくルールを信じた。
大負けした。
でも、ここで決算ギャンブルに突入しなかった。
山王の決算前日に山王を切った。
俺の中の期待が「まだだ」と叫んでいた。
俺の中のルールが「切れ」と言った。
今回はルールを選んだ。
ただし枚数が終わっている
とはいえ良い話にするには無理がある。500株。
これが重すぎた。
山王の持ち越し500株だけで-126,319円。
| 建 日 | 建単価 | 数 量 | 売却単価 | 損 益 |
| 6/8 | 2,618.0円 | 100 | 2,357円 | -26,220円 |
| 6/8 | 2,610.8円 | 100 | 2,357円 | -25,500円 |
| 6/8 | 2,600.0円 | 100 | 2,365円 | -23,619円 |
| 6/9 | 2,649.8円 | 100 | 2,368円 | -28,281円 |
| 6/9 | 2,594.0円 | 100 | 2,368円 | -22,699円 |
| 合 計 | 500 | -126,319円 |
すごい。
ひとつひとつの損失が人を黙らせる重さを持っている。
全部ちゃんと痛い。
一本ずつ腹に入る。
山王を500株持った時点で8%損切りの損失額はかなり大きくなる。
でも「決算に向けて上がるのでは」という期待がリスク計算の声を小さくした。
さらに信用買いと間違えて空売りした…
山王を切った時点でパソコンを閉じるべきだった。
アプリを消すべきだった。
スマホを冷凍庫に入れるべきだったのに触った。
その結果、信用買いと空売りを間違えた。
もうこれは取引ではない。
錯乱。
ジーネクスト:銘柄は悪くなかった
次に4179ジーネクスト。
6月11日の実現損益は-1,000円。
数字だけ見れば小さい。
山王の地獄に比べれば蚊も同然です。
だが、この銘柄にも反省がある。
ジーネクストを見た理由はあった。
6月10日に大きな出来高を確認していた。
6月に入って終値が400円台になった。
52週高値も確認できた。
そして6月11日。始値348円・高値420円・終値420円・前日比+23.53%。
強い。
普通に強い。
さらに翌6月12日には終値500円。
前日比+19.05%。
つまり銘柄選定としては悪くなかった。
むしろ握っておけばよかった。
握っておけば。この言葉が嫌いです。
私の反省文に出てくる悪魔の日本語。
握っておけば。
持っていれば。
売らなければ。
買っていれば。
全部あとから来る。後出しの神。
6月11日にジーネクストを700株買った。
| 建単価 | 数 量 | 取 扱 い |
| 417円 | 200 | 6/12に売却 |
| 413円 | 100 | 6/12に売却 |
| 404円 | 200 | 6/11に389円で売却 |
| 384円 | 200 | 6/11に394円で売却 |
6月11日に実現した損益は、
| 建単価 | 数 量 | 売却単価 | 損 益 |
| 384円 | 200 | 394円 | +2,000円 |
| 404円 | 200 | 389円 | -3,000円 |
| 合 計 | 400 | -1,000円 |
残り300株は6月12日に持ち越し。
問題はここ。
ジーネクストは銘柄としては悪くなかった。
10日に出来高。
400円台到達。
52週高値。
11日も強い。
翌日も強い。
なのに俺は短期売買を繰り返した。
なぜか。
持病が再発したから。
大損失後に出る持病
先日からの爆発的な損失でメンタルが完全に削れていた。
6月10日:-93,945円。
6月11日:山王で-129,537円。
この状態で冷静に握れるわけがない。
値動きが少し下がる。
怖い。
売る。
上がる。
やっぱり強い。
買う。
また下がる。
怖い。
売る。
また上がる。
持っておけばよかった。
買う。
手数が増える。
判断が短くなる。
視野が狭くなる。
チャートの1本1本に心拍数を握られる。
強い銘柄を見つけても握れない。
これはかなり深刻。。。
銘柄選定が悪いなら改善点は分かりやすい。
でも選んだ銘柄が悪くないのに握れない。
これはメンタルの問題。
山王で大地獄を見た後ジーネクストという救命ボートを見つけた。
でもその救命ボートの上で暴れて自分で溺れていった。
意味が分からない。
助かる可能性のある銘柄でも乗り方を間違えると助からない。
東京海上HD:焼け石に霧吹き
NISA成長投資枠の単元未満株3株を売却。
理由は単純。
現金化したかった。
損益は+4,890円。
本当にありがとう。
東京海上HD、お前だけはちゃんとプラスだった。
だが、この日の山王は-129,537円。
そこに+4,890円。
ありがたいが焼け野原に霧吹き。
火山に化粧水。
マグマにポカリ。
ないよりはいい。
でも救い切れない。
東京海上HDの+4,890円は地獄の底で見つけた小さい飴玉だった。
舐めた瞬間だけ少し甘い。
でも周囲は全部燃えている。
天国から地獄へ
少し前まで俺は利益を出してた。
テラスカイで勝った。
サクシードで勝った。
「これは良い取引だった」と言える日があった。
相場の中に少しだけ自分の成長を感じていた。
天国。
いや、天国に見えた。
ファーストクラスのラウンジ。
高級ソファ。
シャンパン。
ふかふかの毛布。
「お客様、本日は利益確定おめでとうございます」
「次の銘柄もどうぞごゆっくりお選びくださいませ」
そんな世界にいる気がしていた。
しかし現実は違った。
6月10日-93,945円。
6月11日-125,647円。
カーテンが開いた。
そこにあったのは天国ではない。
地獄。
オンコリス。
ユニフォームネクスト。
CINC。
山王。
次々と損切り。
吐きそうになりながら8%ルールを守る。
守れば守るほど実現損益に赤字が刻まれる。
「ルールを守ることがこんなに苦しいのか」
そう思う。
でも違う。
苦しいのはルールのせいではない。
その前のエントリーと枚数のせい。
8%損切りは出口。
地獄の入口はもっと前にあった。
山王を500株買った時。
6月8日の大陰線を軽視した時。
6月9日に追加買いした時。
決算期待でリスクを大きく見積もらなかった時。
地獄は損切りの日に突然現れたわけではない。
買った日にすでに地獄行きのチケットを持っていた。
俺はそれをファーストクラスの搭乗券だと思っていた。
今日の良かった点
それでも良かった点はある。
まず山王を切ったこと。
決算前日でも8%ラインで切った。
これは大きい。
損失は巨大。
だが決算に賭けて持ち越さなかった。
「明日戻るかもしれない」
「決算が良ければ助かるかもしれない」
「ここまで来たら勝負」
この言葉に飲まれなかった。
飲まれかけたと思う。
でも最終的には切った。
次に損失を数字で見ていること。-125,647円。
見たくない。
だが見た。
山王だけで-129,537円。
持ち越し500株で-126,319円。
成行で切って下落率は-8.71%から-10.63%。
これを見ないと同じことを繰り返す。
最後にジーネクストで銘柄選定自体は悪くなかったこと。
ただし握れなかった。
ここは課題。
今日の悪かった点
悪かった点は明確。
山王を500株まで増やしたこと。
これに尽きる。
決算期待で入るにしても枚数が重すぎた。
8%損切りしたときの損失額を事前に具体的に見るべきだった。
「8%で切る」と決めるだけでは足りない。
500株なら8%下落でいくら失うのか。
その金額を見てそれでも入れるのか。
そこまで確認する必要がある。
次に6月8日の大陰線を軽視したこと。
前日比-10.71%。
これはかなり大きな警告だった。
それを「決算前の押し目」と見た。
結果的には下落の始まりだった。
そして損切り後に当日売買を続けたこと。
特に信用買いと空売りの注文ミス。
これは完全にアウト。
損切りで精神が崩れている日は追加で触ってはいけない。
相場は逃げない。
でも資金は逃げる。
しかもすごい速さで。
今日の総括
2026年6月11日。
実現損益-125,647円。
3441山王で-129,537円。
4179ジーネクストで-1,000円。
8766東京海上HDで+4,890円。
山王は6月8日・9日に決算期待で合計500株を信用買いした。
しかし株価は想定と逆に下落。
6月11日、約8%下落ラインに到達し約定優先で成行損切り。
持ち越し500株だけで-126,319円。
本当に痛い。
しかし決算前日でも切った。
ジーネクストは銘柄としては悪くなかった。
出来高400円台・52週高値。
見る理由はあった。
ただ、先日からの爆発的な損失でメンタルが壊れ短期売買を繰り返した。
握るべき銘柄を握れなかった。
東京海上HDは現金化目的で売却。
+4,890円。
ありがたいが山王地獄の前では小さな灯火だった。
この日は天国から地獄への落差を見た日だった。
それでも退場はしてない。
2026年6月11日。
山王を信じて大地獄を垣間見た日。
この授業料は125,647円。
高すぎる。
でも払った以上、絶対に忘れない!✊

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