山王が蘇り三菱商事に手を出した日

2026年6月15日。

実現損益なし。

売ってない。
損切りしてない。
利確もしてない。この平和。

実現損益がないだけでこんなに心が静かなのか。

ここ数日は数字を見るたびに内臓がメリメリと音を立てて裏返っていた。
6月10日-93,945円。
6月11日-125,647円。
山王で大地獄。
オンコリスでニュース飛びつき地獄。
CINCで大イナゴ地獄。
ユニフォームネクストでブレイク失敗地獄。

地獄のテーマパーク。

入場料が高すぎる。
アトラクション全部が損切りに向かって爆走するジェットコースター。
お土産が後悔。
これで「またのお越しをお待ちしております」と言われたら係員を殴るレベル。

そんな失意の中の6月15日。心拍数は平和じゃない。

なぜなら保有銘柄が動いている。

山王が動いた。
三菱商事を買った。

静かな日ではない。

水面下で俺の脳が変な方向に走り出している。

山王が蘇った

3441山王。
6月12日に現物で100株買い直した。
買値2,466円。
前日に信用500株で-129,537円を食らった山王。

普通はもう触らない。

「山王」という文字を見ただけで胃が縮む。
「3441」という数字だけで口の中が鉄の味になる。
「めっき加工」と聞いただけで過去の俺が廊下の端で体育座りして泣き出す。

しかし買った。現物で100株。

理由はある。
山王という会社そのものへの期待を捨てたわけではなかった。

電子部品向けのめっき加工。
自動車用ADAS関連。
半導体関連。
AIサーバー関連。
スマートフォン。
通信インフラ。

成長分野の単語が並んでいる。
投資家の脳に良くない単語ばかり。
ADAS。
半導体。
AIサーバー。このへんの言葉は危険。

株を始めたばかりの人間に見せると目が「買」になる。
「AIサーバー関連」と書かれた紙を見せるだけで信用買いボタンに指が伸びる。

本当に危険。だが山王の3Q決算は実際に強かった。

売上高:前年同期比+42.4%。
営業利益+111.1%。
経常利益+109.6%。
純利益+132.0%。普通に強い。

数字だけ見たら「山王様」と呼びたくなる。
昨日まで「山王この野郎」と思っていたのに決算短信を見た瞬間に「山王様」になる。

情緒が終わっている。
そして6月15日。山王が上がった。
6月12日に2,466円で買った現物100株。
6月15日は2,688円付近まで上昇。

ざっくり含み益+22,000円前後。
おい山王。

お前。信用500株のときにそれをやれ。
なぜ現物100株になった瞬間に優しくなる。

距離を置いたら急にLINEしてくる元恋人か。
「最近どう?」じゃないんだよ。
こっちはお前で12万円以上失ってるんだよ。でも上がった。

嬉しい。
悔しい。腹立つ。嬉しい。

山王に対する感情が壊れた洗濯機みたいに回転している。

信用では地獄・現物では希望

ここで一つ分かったことがある。
銘柄が悪かったのではない。
持ち方が悪かった。
信用500株で決算前に突っ込む。
これが悪かった。
現物100株で長期保有する。
これはまだ見られる。

同じ山王でも見える景色が全然違う。
信用500株の山王は顔が怖い。
「おい。下がったぞ」
「追証とか知ってるか」
「明日も落ちるぞ」
「決算前日だけど切れるか」
こういう顔をされました。

現物100株の山王はチガウ。
「まあ、長く見てもいいんじゃない」
「決算も悪くないよ」
「急に死にはしないよ」
「でも油断するなよ」このくらいの顔。

同じ銘柄なのに信用か現物かで人格が変わる。
俺の持ち方が二重人格を生んでる。

信用500株で持つと山王が鬼になる。
現物100株で持つと山王が少し人間になる。

怖い。

でも上方修正がない

ただし手放しでは喜べない。
なぜなら上方修正が出ていない。

ここが気持ち悪い。

3Qの数字は強い。
営業利益はすでに通期予想を超えている。
経常利益も超えている。
純利益も超えている。なのに通期予想は修正なし。

山王、なんで?
もうゴールテープを切ってるのに係員が「まだ競技中です」と言っている。
いや超えてるだろ。
営業利益1,582百万円。
通期予想1,400百万円。超えてる。
経常利益1,589百万円。
通期予想1,450百万円。超えてる。
純利益1,460百万円。
通期予想1,280百万円。超えてる。

なのに修正なし。
山王さん慎重すぎる。

三菱商事に手を出した

そしてこの日8058三菱商事を買った。

信用買:200株。
購入単価:4,745.9円。
建玉金額:約95万円。急に重い。

大型株だから安心みたいな顔をしているが信用で95万円分持ったら普通に重い。
三菱商事という名前に騙されてはいけない。
名前が強すぎる。

文字面がもう巨大企業。

「三菱商事」と書くだけで会議室が広くなる。
名刺が厚くなる。
受付の観葉植物がデカくなる。
社員食堂に小鉢が3つ付く。

あまりにも強そう。
しかし株価は普通に下がる。
三菱商事でも下がる。大型商社でも下がる。
「三菱」でも「商事」でも信用で買ったら損は出る。
三菱商事という名前をお守りにしてはいけない。
社名は損切りを代行してくれない。

ボックス相場だと思った

なぜ買ったのか。
ボックス相場に見えたから。
直近のチャートを見ると上はだいたい5,700円〜5,800円台。
下は4,700円台付近。
黒い帯の中で株価が行ったり来たりしているように見えた。

つまり今はボックスの下限。
ならば底値付近で拾ってボックスの天井で売ればいいのではないか。
そう考えた。
これは今までの俺に比べるとかなりマシな考え方だと思う。
「ニュース見た!買う!」
「AIっぽい!買う!」
「高値更新!買う!」
「決算前!買う!」みたいな野生動物の反射ではない。

今回はいちおう範囲を見ている。
上限・下限・損切り・利確目標。
作戦があるんです。
やっと人間の取引に近づいてきた。
ただし人間になった瞬間に信用200株。

なぜそこだけゴリラになる。

分析は人間。枚数はゴリラ。
これが良くない。

5%で切る

三菱商事は5%で損切りする。

買値4,745.9円。

5%下落なら約4,509円。
ここまで落ちたら切る。
なぜ8%ではなく5%か。
ボックス下限狙いだから。

下限だと思った場所で買っている。
そこからさらに5%落ちるなら、それはもう下限ではない。
ただの床抜け。
「ボックスの底」だと思っていたら床板が腐っていて地下室に落ちるパターン。

その場合は持ってはいけない。
「大型株だから戻るでしょ」
「三菱商事だから大丈夫でしょ」
「配当あるし」
「商社だし」
「バフェットも商社好きだし」こういう言い訳を始めたら危険。

バフェットを損切り回避の免罪符にするな。

ウォーレン・バフェットは俺の信用建玉を守ってくれない。
俺の存在も知らない。

だから5%で切る。外れたら切る。
これだけ。

ただ6月15日の値動きは微妙

三菱商事の6月15日の5分足を見ると朝は強かった。

寄り付き後に上昇。
4,860円台から4,870円台まで伸びた。

よし。と思う。

ボックス下限で拾えたかもしれない。と思う。

しかしその後が弱い。じわじわ下がる。

昼にかけて下がる。
後場も下がる。
4,730円台付近まで落ちる。
最後に少し戻す。

結果4,728円付近。
俺の買値は4,745.9円。ちょい含み損。
まだ大したことはない。
ただ気持ち悪い。
ボックス下限で拾ったつもりなのに拾った直後に「まだ下ありますけど?」という顔をされている。

その顔は好きじゃない。
山王で見た顔だ。
ユニフォームネクストでも見た。
CINCでも見た。
「底だと思った?残念、途中でした」という顔。
あの顔だけはやめろ。

今日の実現損益はなし

この日の実現損益はない。
売っていない。
だから勝っても負けてもいない。
ただし保有銘柄は動いている。
山王は含み益。
三菱商事は若干の含み損。

損益画面は静かだが内心は全然静かじゃない。
山王が上がる。嬉しい。

三菱商事が下がる。不安。

山王の上方修正がない。不安。

三菱商事のボックス下抜けが怖い。不安。

結局=不安。

株=だいたい不安。

今日の良かった点

良かった点は山王を現物100株にしていたこと。
もし信用500株で持っていたら今日の上昇で確かに利益は大きかったかもしれないが、その前に6月11日に精神が死んでいた。

信用500株は俺には重すぎた。
現物100株なら冷静に見られる。
企業の成長性。
決算内容。
上方修正の有無。
今後の株価。
こういうものをようやく普通に考えられる。

次に三菱商事で損切りラインを先に決めていること。

5%。

これは良い。
買う前に出口を決める。これを続ける。

今日の悪かった点

悪かった点は三菱商事を信用200株で買ったこと。

やはり重い。大型株だからといって軽く見てはいけない。

約95万円の建玉。5%下がればおよそ47,000円前後の損失になる。

普通に大きい。分かっているつもりではある。

でも記事に書くと重さが増す。
三菱商事の名前が強いからリスクが薄まって見える。それが危ない。

三菱商事は優良企業かもしれない。
でも俺の買値より下がれば損する。

当たり前。

この当たり前を忘れると死ぬ😩


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