成長投資枠で損が成長した日

あぁ。2026年4月23日。

また来た。またこの画面。
またこの緑のマイナス。

NISA成長投資枠。300株。
平均取得価額155.33円。
売却単価133.6円。

実現損益、-6,520円。ソニーフィナンシャルグループ、8729。

成長投資枠。

名前が強い。希望がある。未来がある。

そこに入れた。ソニーFGを入れた。
育てるつもりだった。
花壇に苗を植える気持ちだった。で、育ったもの。損。

おい。
そこじゃない。お前が伸びるな。
株価が伸びろ。俺の損失だけがスクスク成長してどうする。

成長投資枠じゃない。損失育成プランター。

水をやった覚えはない。
肥料もまいてない。なのに損だけ元気。
めちゃくちゃ健康。葉っぱツヤツヤの含み損。最悪。

ソニーFG:悪材料で沈む

この日、8729ソニーフィナンシャルグループには悪材料が出た。
(※傘下のソニー生命で、顧客に対する金銭詐取の疑いが報じられた。

ただでさえ株価は長いこと下落傾向だった。
チャートを見ても上に行きたいというよりずっと下に階段を作っている。

上昇トレンドではない。回復基調でもない。
むしろじわじわ弱っていた。

そこに悪材料。もう追い討ち。

階段から落ちている人間に上から段ボール箱が降ってきたみたいな話。
しかも中身は辞書。
重い。
痛い。
なぜ辞書。

4月23日の値動きは始値139円・高値139円・安値133円・終値136円。
前日比は-6.85%出来高は376,314,100株。

出来高がとんでもない。

人が集まっている。ただし祭りじゃなかった。
避難訓練。いや、避難本番。

みんなが一斉に出口へ向かっている。
その流れの中で私も売った。

133.6円で300株。結果、-6,520円

NISA成長投資枠で買った銘柄を損切り。
普通の特定口座で負けても当然キツい。でもNISAで負けるとなんか別の痛みがある。
「非課税」という言葉が横で虚無の顔をしている。
利益が出れば非課税。損が出ても、ただの損。
損益通算もできない。(初心者なのでしたことはない。)

長く下がっていたのに、なぜ持っていたのか

問題は悪材料が出たことだけじゃないんです。

本当の問題は、悪材料が出る前から株価は下落傾向だったこと。警告は出ていた。

チャートは言っていた。
「俺、弱いです」
「上に行けません」
「そろそろ考え直してください」

言っていた。なのに俺は持っていた。

なぜか。NISAだから。NISA成長投資枠に入れた瞬間に脳が勝手に長期投資モードになる。

「まあNISAだし」
「長い目で見れば」
「一時的な下落かもしれないし」
「損切りするような枠じゃないし」

出た。NISA言い訳四天王。こいつらが出てくると、損切りボタンの前に結界が張られる。

特定口座なら切れていたかもしれない。でもNISAだと切れない。

なぜなら自分で勝手に「これは長期枠」と思い込むから。

でも違う。長期で持つなら、長期で持つ理由が必要。

業績を見る。材料を見る。
事業を見る。需給を見る。
なぜ今後上がるのかを考える。

ただ「NISAだから持つ」は長期投資ではない。

ただの保留。しかもかなり都合のいい保留。

冷蔵庫の奥に突っ込んだ作り置き。
見ないふりをしている間に容器の中でナニカに進化している。
開けたら終わり。

今回のソニーFGがそれだった。

見ないフリしていた含み損が悪材料でフタを突き破って出てきた。

そして三菱UFJを買う

同じ日。

8306三菱UFJフィナンシャルグループを買いました。
2,751円で100株。この日のほぼ終値で購入。

4月23日の値動きは始値2,794円・高値2,808円・安値2,728円・終値2,752円。
前日比は-1.5%。

つまりこの日は下げた。
でも終盤に少し戻した。
そこを見て買った。

いや分かる。

三菱UFJは大型株。
銀行株。安心感がある。
値動きも小型株みたいな狂犬ではない。

しかも終値付近で買えている。
大きく飛びついたわけではない。
少なくともジャパンディスプレイのときみたいな「イナゴとして火の中に突っ込む」感じではない。

ただ買った瞬間に出てくる言葉がこれ。

頼むから上がってくれよ〜。

 

出祈り。また祈っている。

ソニーFGを悪材料で切った。
NISAで損を確定した。
そしてその日三菱UFJを買って祈っている。

この対比がすごい。

片方では「もう無理だ」と銘柄を切る。

もう片方では「頼むから上がってくれ」と別の銘柄に願う。

損切りと祈願。同じ日に葬式と初詣をやっている。

メンタルが忙しすぎる。喪服で神社に来るな。

何が悪かったのか

この日の問題は、三菱UFJを買ったことそのものではない。

むしろ、8306を2,751円で買った判断は、過去の飛び乗りよりは冷静に見える。
高値掴みというより下げた日の終値付近で拾った形。

問題はソニーFGのほう。

なぜもっと早く判断できなかったのか。

答えはかなり単純。

NISAに入れたことで損切りの判断を鈍らせた。

NISAに入れるなら、むしろ特定口座よりも厳選しないといけない。


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