勝った。
勝った勝った勝った。
2026年4月28日。
三菱UFJフィナンシャルグループ、8306。
実現損益、+5,200円。

久しぶりに画面が赤い。
利益の赤。
プラスの赤。
負け続きの口座に差し込んだ細い細い朝日。
あぁ……。助かった。
ここ最近の取引、地獄のスタンプラリーだった。
売ったら上がる。買ったら下がる。
イナゴになったら焼かれる。NISA成長投資枠では損だけが成長する。
資産形成じゃない。資産変形。
俺の口座が相場の殴打で少しずつ違う形になっていく。
そんな中で三菱UFJ。
ありがとう。お前だけが俺に水をくれた。
砂漠で出会った自販機。しかもちゃんと冷えてる。
ただし、ここで「ナンピン最高!」とか言い出したら終わりな気がする。
それを言った瞬間に次の相場で埋葬される。
だから今日は喜びながら同時に自分の頬をビンタする日。
この勝ち方は偶然なのですから。
4月20日:最初の買いは普通に高かった
まず、今回の三菱UFJはこういう流れだった。
4月20日
2,880.5円で100株購入。
このときは正直かなり高いところで買っている。
4月20日の終値は2,871円。買値は2,880.5円。
買った時点で終値より高い。そのあと下げている。
「いけるか?」と思って入った瞬間に下がる。
もうこのパターン何回も見た。再放送。同じ回ばっかり流すな。
この時点ではあまり良い買い方ではなかったと思う。
前の取引と同じで上のほうで入ってしまっている。
三菱UFJは大型株だから小型株みたいに急に火柱を上げたり地面に穴を掘ったりはしにくいと思った。
でも高く買えば普通に苦しい。
大型株でも高値掴みは高値掴み。大人しい犬でも噛まれたら痛い。そういうこと(?)。
4月23日:買い増しする
そして4月23日
2,751.0円で100株購入。ここで買い増し。
結果的に、均取得価額は2,816.00円になった。
これが今回は効いた。
4月20日に2,880.5円で買っただけなら4月28日の売却価格では勝ち方がだいぶ違った。
でも、4月23日に2,751円で買い増したことで平均単価が下がった。

そして運命の4月28日。三菱UFJは反転した。
4月28日の値動きは始値2,821円・高値2,886円・安値2,797円・終値2,875円。
前日比は+3.12%。
出来高は45,635,600株。

強い。
ようやく「お前、上がるんかい」と言える日が来た。
そして俺は売った。
2,844.5円で100株売却。実現損益+2,850円。
2,839.5円で100株売却。実現損益+2,350円。合計、+5,200円。
よし。
よしよしよし。
数字だけ見れば普通に成功じゃ。損切り続きの流れの中でこれはありがたい。
でも、ここで油断すると危ない。
この勝ちは実力だけで取りに行った勝ちというより、ナンピンが反転に救われた勝ちでもある。
ここで勘違いしたら絶対ダメやねん。
ナンピン成功という名の危険物
今回の取引を雑にまとめると、
高く買った。
下がった。
買い増した。
平均単価が下がった。
反転した。
売った。
勝った。
文字だけ見るとウマい。「お、下で買い増して利益出したんだ。いいじゃん」
そう思いたくなる。でも、これを成功体験として体に刻むと危ない。
なぜなら次も同じことをやりたくなるから。
高く買う。下がる。買い増す。また下がる。
さらに買い増す。もっと下がる。
その先にあるのは利益ではない。ナンピン地獄。
平均単価を下げているつもりが含み損の家に増築しているだけ。
1階が含み損。
2階も含み損。
屋上に祈りの祭壇。
住みたくない。そんな家。
今回助かったのは三菱UFJだったからという面もある。
大型株。流動性がある。出来高もある。完全に謎の小型株ではない。
しかも4月28日に反転が来た。だから助かった。
これを変な小型株でやったらどうなるか。
下がる。買う。下がる。買う。
出来高が消える。板が薄くなる。逃げ場がなくなる。ターンエンド。遊戯でもターン終了。
ナンピンというより自分で穴を掘ってそこに追加資金を丁寧に並べているだけになる。墓のDIY。
今回の利確判断は悪くなかった
4月28日、三菱UFJは反転した。
ただ、明確な好材料が出たわけではなさそうだった。
だから利確した。
ここは悪くなかったと思う。
反転している。含み益が出ている。
なぜ上がっているのかははっきりしない。
この状態で欲張ると、やらかす気がする。
「もう少し上がるかも」「明日も続くかも」「ここで売ったらもったいないかも」
“かも”軍団。
こいつらが来ると利益が逃げる。
さっきまで手元にいた利益が窓から靴も履かずに飛び出していく。だから今回は売った。
2,844.5円。
2,839.5円。
結果、+5,200円。
これはちゃんと利益を利益として確定した。そこは良い。
今までの私なら「もっと行くかも」と思って持って翌日に下げられて画面の前で無言になっていた可能性がある。
それを考えると今回は出口を作れた。
ここは褒めようと思います。
犬におやつをあげすぎると太る。トレーダーに成功体験をあげすぎると調子に乗る。
対比がエグい。負けるときは祈り、勝つときも祈り
最近の取引を振り返るとずっと同じ問題がある。
買うとき、祈っている。持つとき、祈っている。売るときも、祈っている。
つまり、俺の取引は証券アプリを使った宗教行為になりかけている。
「頼む、上がってくれ」「戻ってくれ」「ここで反転してくれ」「明日だけ助けてくれ」
祈りが多い。
証券口座じゃない。電子神社。
今回もそうだった。
4月23日に買い増した時点では反転してくれと思っていた。
そして実際に4月28日に上がった。
助かった。
でもそれは「祈ったから上がった」ではない。
たまたま相場が反転しただけ。
ここを勘違いすると次に死ぬ。
祈りが通じたのではない。相場がたまたまこっちを向いた。
今日の総括:勝った日ほど危ない
2026年4月28日。
三菱UFJフィナンシャルグループを売却。
4月20日に2,880.5円で100株購入。
4月23日に2,751.0円で100株買い増し。
平均取得価額は2,816円。
4月28日に、
2,844.5円で100株売却。
2,839.5円で100株売却。
実現損益は、
+2,850円
+2,350円
合計、+5,200円。

勝った。
これは間違いなく勝ち。ただし内容はきちんと分解しないといけない。
良かった点。
4月28日の反転で欲張らずに利確できたこと。
利益を利益として確定できたこと。
危なかった点。
最初の2,880.5円の買いは高めだったこと。
買い増しが結果的に助かっただけでナンピンそのものを正当化してはいけないこと。
今回の勝ちはナンピンが助かった勝ちであってナンピンが常に正しい証明ではない。
三菱UFJだから助かった。4月28日に反転したから助かった。利確したから利益が残った。
どれか一つ欠けていたら違う記事を書いていたかもしれない。
タイトルはたぶん、「ナンピンで口座が焦げた日」とかになっていた。
だから今日の結論。
勝った日は、負けた日よりも危ない。
負けた日は反省する。痛いから。
画面がマイナスだから。誰でも落ち込む。
でも勝った日は調子に乗る。「俺、いけるのでは」と思う。
「このやり方合ってるのでは」と思う。
ナンピンは薬にもなる。でも量を間違えると毒。
今回は薬だった。次は毒かもしれない。
次は、分の判断で勝ちたい。

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